秋風が立ちはじめ、鱗雲が美しい今日この頃。
朝晩はだいぶ過ごしやすく感じられるようになりました。
この度、ぎをん齋藤・齋藤織物で人気の高い唐織帯の柄を数寄屋袋にしましたので、ご紹介いたします。
文様や配色からも、秋を感じられるようになっております。
(写真手前)「数寄屋袋 唐織 秋草尽くし」売約済み
萩、桔梗、藤袴、女郎花、撫子…秋の草花を色とりどりの絹糸で描きました。
秋の七草に代表される「秋草」は、平安初期の「古今和歌集」や「万葉集」にもよく詠まれており、古来より日本の人々に愛されてきました。
時代は下がり、染織文化の爛熟期である桃山時代~江戸時代前期の能装束「段に秋草文様唐織」を本歌に創作した裂地になります。
ぜひお手元で小さな秋をお楽しみください。
(写真後ろ)「数寄屋袋 唐織 菊青海」売約済み
本金箔を織り込んだ豪華な唐織。
菊青海文は、齋藤織物のラインアップの中でも人気を誇る裂地です。桃山時代の豪放な美意識を受け継いだ唐織の魅力を、余すことなく表現しています。
不老長寿を意味する菊の花を青海波にみたてて並べた柄。 絶えず繰り返す穏やかな波のように、平穏がいつまでも続くよう願いが込められています。
大切な方への贈り物にいかがでしょう。